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木津川市の工務店が手掛ける、注文住宅「らく住む」のインテリアコーディネーター中筋恵子です。
「らく住む」は、ママの声をカタチにした家づくりブランド。子育てをしながら働くママや共働きご夫婦が、らくに楽しく住まう提案をさせていただきますね。
ママの声をカタチにした家づくりブランド「らく住む」では、毎月1回、女性インテリアコーディネーターが 延べ床面積18坪から34坪の商品プラン(間取り)をご提案。
ブログでは、家事動線や収納スペースなど、間取りのポイントを「らく住むPoint」としてご紹介しています。
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家を新築する、リフォームする時、とても重要な設備のひとつであるキッチン。キッチンの高さを決める時には、思った以上に悩むことが多いようです。今日はそんな「キッチンの高さ」について考えてみましょう。
キッチンの高さは、床からワークトップや天板と言われる作業台の高さを指します。日本工業規格(JIS)では、80㎝・85㎝・90㎝・95㎝と定められています。
ただし、各メーカーで選べるキッチン高さは80㎝・85㎝・90㎝の3タイプ。自分に合ったキッチン高さはどのように選べば良いか考えていきたいと思います。
多くの場合、身長÷2̟+5cmを目安にするのが一般的です。
例えば、身長が155㎝の人なら82.5cm、身長が160cmなら85㎝となり、日本の女性の場合は、高さ85㎝のキッチンがとても多くなっています。
もうひとつの目安として、肘から10㎝~20㎝下に天板(ワークトップ)があると使いやすいというアドバイスもあります。
これは、食材を切る際に、肘を起点に腕を上げたり下げたりするからです。
キッチンの使い勝手は単純に天板(ワークトップ)の高さだけとは限りません。シンクは天板から15㎝~20㎝下にありますので、洗い物をする時にあまり下だと腰に負担がかかります。コンロもIHはほぼ同じ面にありますが、ガスコンロの場合は5㎝程上がったところに鍋を置くことになります。底の深い鍋を置けばその分高くなって、中をのぞきにくくなります。
上の1,2,3を踏まえて、日本中で一番多く設置されているのが、高さ85cmのキッチンです。
近頃は、キッチンに男性が立つケースも多いことから、奥様の身長を基準にするという考え方が変わってきているように感じます。
私は仕事でさまざまなご家庭の方にお会いしますが、ご主人が台所に立つ方も増えてきていますし、一緒にお料理をするカップルもいます。作るのは奥様、片付けはご主人などと分業するケースも増えています。
使う人の身長が近ければ良いのですが、身長差が大きければどちらかに合わせるか、中間サイズに妥協するのかは悩ましいところ。結局一番使う人に合わせることになります。
それぞれのご家族のライフスタイルを考え、どこを基準にするか、設置前に話し合うことをお勧めします。
製品のシステムを変えるのはなかなか難しいですが、これからさらに多様性が求められるようになるでしょう。高さの違うキャビネットを合わせるなど、もっと柔軟な考え方でキッチンを開発していく必要性も感じています。
柔軟な発想で人気になったキッチンの設備は、巾木収納があります。少し前のキッチンは、台輪という高さ5㎝程の台にキャビネットが乗っている形状しかありませんでした。
もちろん台輪はキッチン作業をスムーズにするためには、無くてはならない部材。台輪が扉より少し奥に控えることで、足のつま先が入り、キッチンに立った時に違和感無く作業ができます。また台輪を変えることで、キッチンの高さの調整も可能です。
ただ、この台輪部分というのは空洞になっているので、スペースがもったいない状態でした。
この台輪の部分も収納にしたのが、巾木収納タイプといわれているキッチンです。
たった5㎝程ですが、多くのキッチンでは横幅が2m近くあるので、とても収納力アップ。従来通り台輪が空洞になっているキッチンもありますが、ほとんどのメーカーで巾木収納タイプも選べます。
90㎝タイプの方が85㎝タイプのキッチンより収納が多くなると考えがちですが、キッチンのシリーズによっては、85㎝のキッチンに台輪を足して90㎝にしているものもあるので、確認して高さを決めましょう。
たかがキッチン、されどキッチンです。
LDKは家族が集まることの多い場所。中でもキッチンは調理や片付け、掃除など多くの作業をする場所です。キッチンを快適にすることは、忙しいママのためだけでなく、家族の健康にもつながっていますね。
住宅の新築、増改築予定の際は、メーカーのショールームを訪れて実際に見て、体感することをお勧めします。
経験豊富な「らく住む」のインテリアコーディネーターにもご相談くださいね。
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