


「今の家賃とあまり変わらないし、きっと大丈夫」
家づくりのご相談に来られるお客さまから、よくうかがう言葉です。
ただ、私たちがいつもお伝えしているのは、
“家を持つコストは、ローンの返済額だけではない” ということ。
この地域で長く暮らしていくからこそ、どこまでなら無理なく払っていけるかを、最初に一緒に考えておくことが大切です。
今回は、私たちのところにご相談に来られる方にもお伝えしている
「家を買う前に押さえておきたいお金のポイント」を、2つに絞ってご紹介します。

住宅ローンを組むとき、多くの方があわせて加入されるのが、団体信用生命保険です。
もしローンを組んだ方が亡くなられたり、重い病気になったりした場合に、残りの住宅ローンがゼロになるしくみですね。
最近は、この団信にもいろいろなタイプがあります。
銀行さんによって内容も金利も少しずつ違います。
このとき大事なのは、「ご家族にどこまで備えたいか」「その分、金利や保険料がどれくらい上乗せされるのか」をセットで見ておくことです。
「心配だから、とりあえず一番たくさんついているものを」ではなく、
この地域での暮らし方や、ご家族の働き方、公的保険・今入っている生命保険とのバランスを見ながら、“わが家にちょうどいいところ”を選ぶのがポイントです。
わからないまま決めてしまうと、「こんなに毎月の支払いが増えるとは思わなかった…」ということにもつながりかねません。

家を建てるとき、「月々のローン返済額」だけに目が行きがちですが、この町で家を持つと、毎年かかってくるお金もいくつかあります。
たとえば…「固定資産税・都市計画税」「火災保険・地震保険」、マンションの場合は「管理費・修繕積立金・駐車場代 」などは、家を建てたあともずっとついてくる“ランニングコスト”です。弊社でも、
「ローンの返済額だけ見て決めてしまって、固定資産税の通知書が来たときにびっくりしました…」
というお声を耳にすることがあります。
そこでおすすめしているのが、
を1年あたり・1か月あたりの“住居コスト”として、トータルで比べてみることです。
「ローンだけを見るとお得に感じたけれど、住居コスト全体で見ると、思ったより負担が増える」
「意外と今とあまり変わらない。だったらマイホームも現実的かも」
こんな気づきが出てきます。
もう一歩踏み込んで考えておきたいのが、ライフプランとあわせたシミュレーションです。
どのご家族にも「お子さまの進学にあわせて教育費が増えるタイミング」「車の買い替え」「親御さんの介護の可能性」「ご夫婦の退職と年金生活」といった節目がやってきます。
大まかでかまわないので、
これからのお金の動きを紙に書き出してみると、
「この時期はローンの負担を少し軽めにしておいたほうが安心だな」
「ここまでは無理なく返していけそう」
という“わが家の安全ライン”が見えてきます。
私たちも、ご相談いただいたお客さまには、
なども含めて、長く安心して住み続けられる計画を一緒に考えるようにしています。
ここまで読んでいただいて、
「文字だけだとイメージが湧きにくいな」
「もう少し具体的な話を聞いてみたい」
という方もいらっしゃると思います。そんなときに参考になる、住宅ローンについてのわかりやすいYouTube動画を2本ご紹介します。
頭金ゼロで家を買うときのリスクや注意点を、具体例を交えて解説している動画です。
「なんとなく払えそう」ではなく、
ご家庭のライフプランとセットで住宅ローンを考えるためのポイントがわかる動画です。
家づくりは、土地探しや間取り、インテリアを考える時間がいちばん楽しいものです。
でも、そのワクワクをこの先何十年も続けていくためには、最初に「お金の土台」をしっかりつくっておくことが欠かせません。
この3つを押さえておくだけでも、住宅ローンに対する不安はぐっと小さくなります。
私たちも、この地域で家づくりをお手伝いしてきた経験をもとに、
「建てて終わり」ではなく「建ててからの暮らし」まで一緒に考えさせていただきます。
「うちの場合はどうなるんだろう?」と気になったときは、どうぞお気軽にご相談ください。