注文住宅で取り入れたい!オーダー家具の注意点と施工事例 - らく住む|木津川市・奈良市の工務店|注文住宅

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注文住宅で取り入れたい!
オーダー家具の注意点と施工事例
2022.02.28

こんにちは!
木津川市の工務店が手掛ける、注文住宅「らく住む」のインテリアコーディネーター尾野実菜子です。

ママの声をカタチにした家づくりブランド「らく住む」では、毎月1回、女性インテリアコーディネーターが 延べ床面積18坪から34坪の商品プラン(間取り)をご提案。
ブログでは、家事動線や収納スペースなど、間取りのポイントを「らく住むPoint」としてご紹介しています。

尾野実菜子のプロフィールはこちら

前回は、新築住宅ならでは!色やサイズを合わせられるオーダー家具の魅力で、オーダー家具の活用ポイントなど全体的なことをお話ししました。今回は、注意点を中心に、もう少し細かな部分をお話したいと思います。

オーダー家具とは?

雰囲気のいいお部屋を実現するため、オーダー家具の必要性を実感してくださった方もいらっしゃるでしょうし、全く必要性を感じない方もいらっしゃったかもしれません。それもそのはず、オーダー家具は、使う人によってカスタマイズされた家具なのです。

オーダー家具の注意点

オーダー家具は既製品とは違い、出来上がったものがないので、ちょっと想像できないかもしれません。なんとなく、こんなものが欲しいな、と頭の中で思い描いても、それを実現するためには注意が必要です。

  1. 頼む側(お客様)と作る側のイメージや仕様の相違が生じやすい。
  2. 同じものでも、作る側の技量によって、製作できない場合がある。
  3. 住んでからでは製作できないものがある。

それでは、具体的にお話ししましょう。

イメージや仕様の相違が生じやすい

これまでオーダー家具を提案してきましたが、出来上がったものがない為、言葉だけではイメージや仕様などの相違が生じやすいと実感しています。

例えば、オーダー家具の食器棚を作る際、「食器はあまり入れないから、上下奥行き30センチくらいの薄いものでいいです」と言われたことがありました。

お客様は、今使っている食器棚よりも奥行きがない方が、広々すると思われたようです。そこで本当にそれでいいか図面とメジャーで細かく打ち合わせします。すると、「30センチは思ったより小さいですね」と実感され37センチに変更しました。

色については、同じ色でも小さい面積でみる色と、大きな面積で見る色は違います。面積効果といって、暗い色はより暗く、明るい色はより明るく見えるのです。

壁面収納など大きな面積を占めるものを決める際は、「思っていたのと違う」ということにならないよう、大きなサンプルで確認するなど注意が必要です。

また、取手ひとつでも、家具の印象が変わります。「すっきりした印象に」という初回の打ち合わせでしたが、取手を決める際、お客様のインテリアイメージや好みもあり、個性的なものを選ばれました。

こちらはすっきりとした印象から、ちょっと目を引くワンポイント家具になりました。

このようにちょっとした寸法、仕様、色、アイテムの違いで、印象と仕様が変わります。それが、出来上がった時「思っていたのと違う」イコール「相違」です。

オーダー家具を作る側の技量を鑑みる

オーダー家具といっても、色々なアイテムがあります。扉にしても、無垢板の框であったり、化粧板であったりとそれぞれです。

また、作るものによって制作場所が違う場合があります。例えば、お手持ちのテーブルに合わせたキャビネットを提案するとします。それがテーブルの木材を盛り込んだキャビネットを提案するなら、まずその家具メーカーのオーダー対応を確認しましょう。可能であれば、その家具メーカーの面材を使って作ります。お値段的に化粧板でお手持ちのテーブルに合ったものを提案する場合は、化粧板加工を得意とする造作工場に依頼します。

このようにインテリアコーディ―ネーターを通して作るオーダー家具は、同じアイテムでも内容によって依頼する先が違います。

製作のタイミングと下地補強や設備との関係

アイテムによっては、住んでからでは作ることができないオーダー家具があります。

下地補強や電気配線、プランの調整(躯体壁のなどの変更)が必要な壁面TVボードや、吊り戸、棚、照明が必要な飾り棚、家具と同じ面材のカーテンボックスなどです。これらは、あらかじめ建築設計段階で計画し指示します。

特に、有効寸法の確保やオーダー家具と内装仕上げの接する部分(取り合い)は注意が必要です。

取り合いの一例です。

既製家具の面材に合わせたオーダーカーテンボックスですが、廻り縁の寸法に合わせた収まりにしています。

オーダー家具の製作に入る前、廻り縁の仕様変更がされていないか確認し、製作から収めるまで建築現場で変更にならないように現場監督へ周知します。

「すっきり見える空間」を実現できる

いかがでしたか?オーダー家具の注意点をあげましたが、前回のオーダー家具の利点を合わせて読んでいただけると幸いです。

隙間家具と置き家具のそれぞれの利点をオーダー家具に反映させて、「お部屋がすっきり見える空間」をご提案しています。

生活していると物があふれてしまいますが、ちょっとした工夫ですっきり見えます。

隙間をオーダー家具にしたり、面材を統一したり、色を合わせたり。。。

扉や引き出しの取手は、金物ではなく、手をかけて開け閉めする「手がかり」がお勧めです。

「手がかり」といっても種類がたくさんあります。一部写真で説明しますね。

 

すっきり見える上、いつも同じ場所を触らないので、汚れが分散する利点があります。

おわりに

いかがでしたか?取手ひとつでもすっきり見えるインテリアをしつらえますが、まだまだ「すっきりみえる」工夫はたくさんあります。

手がかりの寸法と、上下キャビネットのバランスを均等にデザインしたことにより、すっきりした印象のキャビネットになりました。

次回は、実際の平面プランも交えてオーダー家具に触れたいと思います。

日ごろストレスに感じていたり、困っていることもオーダー家具で解決できる場合があります。新築の際は、隙間家具でも置き家具でもないオーダー家具も視野にいれて、ご検討されてはいかがでしょうか。

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